仙蹴塵記

明治安田生命J1リーグ第25節 横浜FM戦・第一報 先発3選手交代のテコ入れも実らず。0-5の屈辱的大敗

明治安田生命J1リーグ第25節でリーグ戦9試合ぶりの勝利を目指すベガルタ仙台は、3人の先発メンバーに変化を加えて横浜FMに挑んだ。富田晋伍、中原彰吾、そして新加入の富樫敬真が先発に入った。ゲームキャプテンは関口訓充。

前半は風上にエンドを取った仙台だが、まずは攻撃性に秀でる横浜FMの攻めを受ける展開になる。11分頃に主審とVARとの通信で障害が確認され、約4分間試合が中断した。

19分にはレオ・セアラに抜け出されピンチを迎えた仙台だが、ここはヤクブ・スウォビィクが前を塞いでシュートを止めた。逆に21分に仙台は攻め返してCKを獲得。サインプレーから石原崇兆がシュートしたが、これは打ち上げてしまった。

23分、仙台は右サイドからセアラの強烈なシュート、24分には前田大然のヘディングシュートを受けたが、それぞれスウォビィクがファインセーブ。だが26分、仙台ゴール前で浮き球の落下点でアピアタウィア久とスウォビィク、そしてセアラが交錯し、セアラが競り勝ったことでゴールイン。横浜FMに先制ゴールを許してしまった。なお、この直後にVARのトラブルが復旧したとアナウンスがあった。

1点を追う仙台は31分、センターサークル付近でボールを持った西村拓真が、GKの位置を見てロングシュート。だがこれはGK高丘陽平に止められた。34分には左サイドで関口が相手を抜き去ってクロス。だがこれは惜しくも味方に合わなかった。その後は36分と39分に相手クロスから大ピンチを迎えるも、相手のシュートミスやスウォビィクの好守で入らなかった。43分に相手陣内右サイドでFKを得た仙台は、中原が直接ゴールを狙ったがこれは枠外へ。45+3分にはアピアタウィアが攻め上がり強烈なミドルシュートを打ったが、惜しくも高丘に止められた。

仙台は粘り強く戦ったものの、先制を許し0-1で前半を終えた。

手倉森誠監督ハーフタイムコメント
・守備はしぶとく継続しよう。面でサポートし、カウンターはケアしておくこと。奪ったボールを確実に繋げよう。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半立ち上がりに仙台は、中原のクロスに走りこんだ西村が合わせたが、相手DFに当たってコースが変わり、ゴールをそれた。その後も右サイドを中心に攻撃をしかけたが、クロスはシュートに結びつかず。逆に、相手が選手を二人交代した直後の62分、仙台はセアラの弾丸シュートでこの日2失点目を喫してしまった。

0-2とされた仙台は、66分に3選手を一気に交代する。富田、中原、富樫に代えて、松下佳貴、氣田亮真、フェリペ・カルドーゾをピッチに送りこんだ。だがその直後の67分、自陣左サイドでのパスをカットされ、セアラのクロスからマルコス・ジュニオールにゴールを許す。これで0-3とされてしまった。さらに飲水タイム直後の70分、裏を取られてセアラにハットトリックを記録される失点で0-4。厳しい状況に追いこまれてしまった。

相手が交代でゲームを落ち着けにかかったが、仙台は74分に関口のクロスに西村が合わせる。だがシュートは枠外。78分に関口と西村から、蜂須賀孝治と赤﨑秀平に交代した。

仙台は1点でも返すため、90+3分に右からのクロスを受けカルドーゾがシュート。だがこれは高丘に正面で処理された。返す刀で90+5分に天野純にゴールを奪われ、仙台は0-5の大敗を喫してしまった。

力の差を見せつけられたこの試合。手倉森誠監督は「屈辱的な試合」ということをあらためて試合後にチームで共有したうえで、「ここからどう立て直すかだ」とすぐ気合いを入れ直したという。次節は中三日、すぐやってくる。下を向いている暇はない。

reported by 板垣晴朗

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