仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第11節 琉球戦・第一報 後半にフェリペ・カルドーゾの今季初ゴールと氣田亮真の3戦連発で勝利。7戦ぶり無失点の2-0

短い間隔で5試合が続く“5連戦”が始まった。その初戦となる明治安田生命J2第11節・琉球戦で、ベガルタ仙台は前節から先発メンバーを4人入れ替えて臨んだ。小畑裕馬、キム・テヒョン、吉野恭平、フェリペ・カルドーゾが先発入り。小畑は今季初出場。ゲームキャプテンは平岡康裕が務めた。

仙台の最初のシュートは2分。中島元彦が左サイド遠目から思い切り右足を振り抜いた。枠をとらえていたが、GK田口潤人に弾かれた。8分には中島のクロスにカルドーゾが頭を合わせたが、これは右に外れた。仙台はその後も押し気味に試合を進めるが、琉球が中央を固めてカウンターを狙うようになってからはシュートが減った。

29分にカルドーゾが中島の縦パスを受けてシュートを狙うが、これはゴール左へ。35分には中島とカルドーゾがパス交換して中島が左足ボレー。だがこれも枠を外れた。

40分にアクシデントが発生。石原崇兆が痛んでプレー続行が不可能になり、急遽若狭大志と交代した。若狭がセンターバックに入り、キム・テヒョンは左サイドに移動した。その後は両チームとも決め手を欠き、0-0で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・ミスが多すぎる、状態が良い選手に預けること
・テンポをあげること
・もっと細かく伝えて修正すること、細かいことを徹底すること

仙台は後半から2選手を交代で投入。吉野と名倉巧に代わり、フォギーニョと鎌田大夢がピッチに入った。51分にはCKに皆川が頭を合わせたが、これは田口に止められた。直後の52分には鎌田、キム・テヒョンと繋ぎ、最後は皆川がヘッド。しかしこれも田口に防がれた。

だが攻勢を強めた仙台は59分、ついに試合を動かす。氣田亮真が相手陣内でボールを奪って抜け出し、ゴール正面のカルドーゾへ横パス。ダイレクトでこれが決まり、仙台が先制した。カルドーゾは今季初得点。
1-0とした仙台は、70分にはCKの流れから中島がクロス。これにカルドーゾが飛びこんだが、惜しくもシュートは右に外れた。

76分、再び仙台にアクシデント。小畑が負傷し、ストイシッチに交代することとなった。だがこれで慌てることなく試合を進め、80分にカルドーゾのカットから氣田に繋ぎゴール。氣田の3戦連続得点で2-0とした。

90分、仙台は平岡から加藤千尋に交代。90+2分には鎌田のラストパスに氣田が合わせたが、これはゴールならず。90+3分に抜け出した皆川のシュートは田口に防がれた。後半は相手にほとんどチャンスを作らせず、仙台は2-0で逃げ切って勝利。7試合ぶりの無失点での白星によって、5連戦のスタートを切った。

原崎政人監督は先発を入れ替えたりアクシデントでの交代があったりしたなかでも戦術を理解して実践してくれた選手たちを、「役割を短い時間で理解し、こちらの指示によく対応してくれたと感謝しています」と称えた。

reported by 板垣晴朗

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