仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第19節 栃木戦・第一報 アグレッシブな栃木に苦しむも、若狭大志と皆川佑介のゴールで2-1の勝利。5試合負けなし

前節までで4戦負けなしのベガルタ仙台は、明治安田生命J2第19節・栃木戦で、前節から3人の先発メンバーを入れ替えた。鎌田大夢、遠藤康、皆川佑介が先発に復帰。ゲームキャプテンは平岡康裕が務めた。

仙台は開始早々に氣田亮真がCKをもぎ取るプレーを見せたが、その後は栃木に押される展開に。相手CKやミドルシュートでのピンチが続き、セカンドボールも拾われシュートに至らない。28分、遠藤康が左に流れてからシュートを狙ったが、ブロックされた。

32分には右サイドから相手のミドルシュートを許し、二次攻撃からもピンチに。だが小畑裕馬のセーブなどでなんとかしのいだ。前半アディショナルタイムに氣田が突破から相手ゴール近くで直接FKを奪ったが、遠藤のキックは相手の壁に弾かれ、0-0で前半が終わった。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・相手より必死にプレーしないと勝てない。
・ミスした後が問題、そこでパワーを出すこと。
・どんどん前へ出ること、全員がハードワークすること。

仙台は後半から、富樫敬真に代えて加藤千尋を投入。51分にはCKのこぼれ球を中島元彦がシュートしたが、これはGK川田修平にキャッチされた。56分にもCKを獲得、またも中島がこぼれ球を拾う。中島が素早くパスを送ると、これをゴール前に詰めていた若狭大志がプッシュ。若狭の加入後初ゴールで、仙台が先制した。

1-0とした後にも仙台がチャンスを作る。59分、CKの二次攻撃から遠藤がミドルシュート。これは左へ外れた。仙台は65分、鎌田からフォギーニョに交代した。

67分、クロスに加藤が頭を合わせたが、このループ気味のシュートは惜しくも川田に弾かれた。68分にはCKのこぼれ球を拾ったフォギーニョが右サイドからシュート。これは上に外れた。

77分、仙台はCKに皆川が飛びこむが、川田の好セーブでゴールならず。79分に氣田と中島を石原崇兆と吉野恭平に交代した。逃げ切り体制に入りたかったが、85分、クロスから矢野貴章に決められ、1-1とされた。

追いつかれた仙台は86分に、平岡から真瀬拓海に交代。すると88分にCKをもぎ取った。ここで相手のクリアボールを皆川がゴール前で拾い、落ち着いて押しこむ。皆川の今季3点目で、仙台が再び勝ち越した。仙台は残り時間でこの1点のリードを守り、2-1で逃げ切った。

これで5試合連続負けなしとなったが、原崎監督は試合内容について「自分たちが求めていた内容には程遠い」と厳しい表情で振り返った。苦しい展開をものにしてつかんだ一勝だった。

reported by 板垣晴朗

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