仙蹴塵記

天皇杯2回戦 Honda FC 戦・第一報 先制を許すも、前半のうちに逆転し2-1で勝利。中山仁斗と加藤千尋が得点

ベガルタ仙台にとって第102回天皇杯の初戦となる、2回戦。相手はアマチュアシードから勝ち上がってきた Honda FC だ。ユアテックスタジアム仙台の会場からちょうど25周年を迎えた試合で、当時と同じ相手との一戦。仙台は直前の明治安田生命J2第19節・栃木戦から先発メンバーを3人変更してこの試合に臨んだ。石原崇兆と中山仁斗が負傷から復帰後初めて公式戦先発。ゲームキャプテンは梁勇基が務めた。

先手を取りたい仙台だったが、序盤の攻勢を押し戻されると、相手CKなどからピンチが続く。13分、相手クロスの折り返しからDFの三浦誠史に先制点を決められてしまった。

0-1とされた仙台は、21分に吉野恭平のロングパスを受けた中山が右サイドで粘り、ターンからシュート。しかしこれは右に外れた。27分にはフォギーニョから右の真瀬拓海に展開。ここからのクロスに加藤千尋が合わせたが、ヘディングシュートはゴール左に流れた。

もどかしい展開だったが、32分に仙台が追いつく。左サイドから富樫敬真が送った低めのクロスに中山が頭から突っこんで、復帰後初ゴール。1-1とした。

仙台はさらに37分、フォギーニョのボール奪取から富樫に繋ぎ、溜めてスルーパス。これを受けた加藤が飛び出して、豪快なゴールを決めた。加藤の今季公式戦初ゴールで、仙台が2-1とした。仙台は逆転して前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・コンパクトな守備を継続しよう。
・奪ったボールを落ち着かせることも意識しよう。
・絶対に目の前の相手に負けるな。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。相手の Honda FCが選手交代で3-4-2-1から4-4-2に変えてきたが、仙台は落ち着いて対応した。53分、左から右にパスを繋ぎ、最後は真瀬がシュート。これは枠を外れた。59分には鎌田大夢がプレッシャーを受けながらターンからシュートしたが、これは惜しくも左に外れた。

71分に仙台は2選手を交代。梁と中山から、レアンドロ・デサバトと中島元彦に代えた。78分には加藤と富樫に代わり、氣田亮真と皆川佑介がピッチに入った。

80分に仙台は中央で浮き球を繋ぎ、最後は皆川がボレーシュート。しかしこれは惜しくもゴール上へ。その後は Honda FC の攻撃に対し受けに回る時間が続く。90+2分、仙台はフォギーニョから若狭大志に交代。守備を固めて2-1で逃げ切った。

リーグ戦とメンバーを大きく入れ替えて逆転勝ちしたことについて、原崎政人監督は勝負強さをまず評価。「次に進めたことが一番の収穫」と試合を総括した。仙台は3回戦でC大阪と対戦することが決まった。

reported by 板垣晴朗

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