仙蹴塵記

明治安田生命J2第21節 徳島戦・第一報 二度先行されたが、内田裕斗の加入後初得点と皆川佑介のゴールで2-2に持ちこむ。持ち帰った勝点は1のみ

2022シーズンの明治安田生命J2も、前半戦最後となる第21節を迎えた。ベガルタ仙台はアウェイでの徳島戦にあたり、前節・千葉戦から先発メンバーを6人変更して臨んだ。ストイシッチ、真瀬拓海、吉野恭平、レアンドロ・デサバト、名倉巧、中山仁斗が先発。ゲームキャプテンは吉野が務めた。

3分、仙台は徳島のエウシーニョが中に絞って出したスルーパスからピンチを迎えた。最後は一美和成にシュートを許したが、これはストイシッチのファインセーブで切り抜けた。

仙台は相手にボールを持たれた中、立ち位置を整理。18分に右サイド高い位置でのカットから中山に繋いでシュートを狙ったが、これは相手にブロックされた。その後は攻めあぐねる展開が続き、仙台はじっくりチャンスを待つ。29分、左サイドの競り合いから中山が抜け出し、横パス。これを遠藤康がシュートしたが、惜しくも左に外れた。30分には中島元彦がミドルシュート。これも、惜しくも左へ。

前半は両チームともボール保持から押し込もうとするが、相手ゴール近くで引っかかって決定機がなかなか生まれない。0-0でハーフタイムを迎えることとなった。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・守備は継続すること。
・ボールを奪った後に効果的なプレーを判断すること。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半立ち上がりに仙台が遠藤のFKから、徳島がカウンターからチャンスを作ったが、どちらもゴールできず。12分、左サイドで繋いで中島がシュートに持ちこんだが、惜しくも右に外れた。13分には再び中島が鋭いシュートを狙うも、ブロックされた。

67分、仙台は膠着状態の打開を図り、中山から富樫敬真に交代。押し返したいところだったが、69分、左サイドを破られ、クロスから一美に先制点を許してしまった。

0-1とされた仙台だが、同じ左サイドからやり返す。深い位置からの氣田亮真のクロスが相手DFカカに当たってこぼれたところを、内田裕斗が蹴りこんだ。内田が古巣相手に決めた仙台加入後初ゴールで、仙台が1-1に追いついた。

攻勢に出た仙台だったが、80分に落とし穴があった。仙台右サイドからの相手FKのクリアを左サイドで拾われると、児玉のロングシュートからカカに決められてしまった。これで再び勝ち越され1-2に。

81分、遠藤と内田に代わって皆川佑介と若狭大志がピッチに入った。仙台は力を振り絞って大攻勢をしかけるが、ゴールが遠い。しかし45+5分、ハイボールをペナルティーエリアで受けようとした真瀬がPKを獲得。皆川がキッカーに志願し、一度はGKホセ・アウレリオ・スアレスに弾かれたが、こぼれ球を冷静に蹴りこんで今季4点目。仙台は土壇場で追いつき、2-2で試合を終えた。

原崎政人監督は試合後、「結果的に勝点1を拾えたのは、最低限良かった。あの時間で選手が最後まで戦って追いつけたこの勝点1を、しっかりと次の試合につなげなければいけない」と総括した。仙台は2位でリーグ戦の前半戦を終えた。

reported by 板垣晴朗

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