仙蹴塵記

明治安田生命J2第23節 山形戦・第一報 セットプレーから失点。猛攻から中山仁斗の今季6点目で追いつくも、1-1の引き分け止まり

ベガルタ仙台は山形との上位対決となる明治安田生命J1第23節に、前節・横浜FC戦から先発メンバーを3人入れ替えて臨んだ。22日の天皇杯3回戦・C大阪戦で先発した杉本大地と若狭大志が、この山形戦でも先発に。また、けがから復帰した内田裕斗も先発した。今節のゲームキャプテンは富樫敬真が務めた。

仙台は立ち上がり2分に中山仁斗がもぎ取ったFKから中島元彦がゴールを狙ったが、これは相手の壁に阻まれた。9分には名倉巧らの連続攻撃でゴールに迫るも、山形DF陣のブロックで止められた。その後も仙台は右サイドを中心に山形ゴールに迫ったが、シュートに持ちこめないもどかしい展開に。逆に33分、自陣左サイドで与えたFKから、野田裕喜に先制点を取られてしまった。

38分、仙台は氣田亮真がゴール正面でFKを獲得。ここから中島が直接狙ったが、後藤雅明に止められた。仙台は山形の守備を崩せず、0-1で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・ボールを取られたらスピードを上げて戻ること。
・もっと情報を伝えてあげること。
・後半の頭からしっかり入ろう。

仙台は後半から、デサバトに代えてフォギーニョを投入。前への推進力を加え、山形陣内に攻めこむ。56分、右サイドから攻め上がった真瀬拓海が左足でシュート。これは後藤に弾かれた。

60分、仙台は氣田と名倉を、加藤千尋と遠藤康に交代。71分には富樫から皆川佑介に交代した。その後はピッチで激しいぶつかり合いが頻発し、両チームに倒れる選手が続出。仙台は76分の激しい接触で若狭大志が痛み、78分に吉野恭平と交代することとなった。

試合の流れが切れやすい展開が続くなか、82分、仙台は左サイドからの浮き球に中山が飛びこんだが、シュートは惜しくも枠外。84分の中島の混戦からのシュートは、後藤の正面。だがそれでも攻撃の手を緩めない仙台は、85分、皆川のシュートのこぼれ球を中山が蹴りこみ、ついに追いついた。仙台は中山の今季6点目で、1-1にした。

仙台は猛攻を続け、アディショナルタイムには連続攻撃で山形ゴールを何度も脅かす。しかし守備を徹底して自陣の人数を増やした山形に、何度もシュートをブロックされてしまった。仙台は勝ち越し点を取れず、1-1で試合終了。前半の失点が悔やまれる引き分けとなった。

原崎政人監督は試合後に「我々が点を取るまでに時間がかかりすぎた」と、先制を許しただけでなく深い位置まで攻め入りながら1点止まりだったことを悔やんだ。得られた勝点は1だけ。6月のリーグ戦は、勝てないまま終わってしまった。

reported by 板垣晴朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ