仙蹴塵記

明治安田生命J2第25節 甲府戦・第一報 中島元彦の2戦連続ゴールから確実に加点。7戦ぶりの無失点で締めくくり、3-0で連勝

ベガルタ仙台は明治安田生命J2第24節・町田戦から中三日で迎えた今節、先発メンバーは1人だけ入れ替え。前節に負傷退場した遠藤康が外れ、後を受けた皆川佑介が今節は先発。また、福森直也が6月22日の天皇杯3回戦・C大阪戦以来のベンチ入りを果たした。ゲームキャプテンは平岡康裕。

仙台は5バック気味の布陣の甲府に対し、立ち上がりから攻めこむ。4分、中島元彦がこぼれ球を拾ってミドルシュートしたが、これはゴール左に外れた。14分には中山仁斗が粘って左サイドでボールをキープ。そこから加藤千尋のヘディングシュートに持ちこんだが、これは僅かにゴール左へ外れた。

甲府の人数をかけた守備に手を焼いていた仙台だが、24分に中島が左サイドで倒されてFKを獲得。中島はこの角度から見事に直接FKをゴールに突き刺し、仙台が先制した。

これで甲府が前に出てパスを繋ぐ展開に変わるが、仙台もその分相手の裏を突く。38分、中山仁斗が左サイドに展開すると、氣田亮真が攻撃参加してきた内田裕斗にパス。内田のクロスを中山が押しこんで今季7点目を決め、仙台が2-0として点差を広げた。

仙台は44分、氣田のカットから繋いで加藤が左足でシュート。これは浮いてしまった。仙台は優位に立って試合を進め、2-0で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・リードしているが、守りに入らないこと。
・コンビネーションには粘り強く対応すること。
・味方をどんどん使ってあげよう 。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。仙台は56分、氣田が持ちこんで、パスを皆川が折り返し。最後は中島がシュートしたが、これはゴール右にそれた。

甲府が攻勢を強めてきたなかで、仙台はまず守備を落ち着ける。66分、仙台は中山と中島から、富樫敬真とレアンドロ・デサバトに交代。69分に右サイドで獲得したFKから加藤が直接ゴールを狙ったが、ほんの僅か右へ外れた。70分には横パスを受けた氣田がシュート。しかしこれはGK河田晃兵の正面だった。

71分、仙台は内田から福森直也に交代。優位に試合を進めるが、74分に入ったばかりのデサバトが痛むアクシデントが発生。76分に鎌田大夢が代わってピッチに入った。同時に、氣田から名倉巧に交代した。77分、真瀬拓海のクロスが河田に弾かれ、こぼれ球をフォギーニョがシュートしたが、これは左に外れた。だが79分、右サイド混戦から名倉が打ったシュートが決まり、仙台が追加点。名倉の今季3点目で3-0とした。

仙台は最後まで守備の集中力を切らさず、第18節・岡山戦以来の無失点でゲームを締めくくった。3-0の快勝に、原崎政人監督は「最終的に失点もゼロでおさえられたことは、ディフェンス陣だけでなく全ての選手が最後のところまで粘り強くやれた」とチームを称えた。他会場の結果により、上位2チームとの差を詰め、仙台は次節・琉球戦に向かう。

reported by 板垣晴朗

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