仙蹴塵記

明治安田生命J2第26節 琉球戦・第一報 開始早々真瀬拓海のゴールで先制。だが追加点が取れず、ミスから失点して1-1の引き分け

前節から中三日で迎える明治安田生命J2第26節・琉球戦で、ベガルタ仙台は先発メンバーを1人変更。鎌田大夢が先発出場した。また、ベンチには9日に登録を終えた佐藤瑶大が早速入り、石原崇兆や富田晋伍もメンバー入りした。ゲームキャプテンは平岡康裕が務めた。

仙台は立ち上がりから押し気味に試合を進める。5分、平岡からのフィードを受けて真瀬拓海が抜け出すと、パス交換からペナルティーエリア内に進入。そして左足でフィニッシュした。真瀬の今季2点目で、仙台が早々に先制した。

仙台の先制後は琉球が前がかりになり、仙台は10分と17分に左サイドから相手の進入を許してシュートに持ちこまれた。だがこれはいずれも枠外だった。

23分、仙台はカウンターで左サイドへ抜け出した中山仁斗がシュート。これは右に外れた。25分には逆にケルヴィンに際どいシュートを打たれ、一進一退の展開が続く。

41分、仙台はペナルティーエリアに走りこんだ加藤千尋が倒され、PKを獲得。加藤は自らPKキッカーを務めた。だが43分、加藤のキックはダニー・カルバハルに止められてしまった。45分+1分には右サイドからの内田裕斗のFKを皆川佑介がヘディングシュート。これはカルバハルの正面だった。仙台は真瀬の先制点での1得点にとどまり、1-0で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・楽しては勝てない、一手間かけることも必要。
・焦れずにボールを動かし続けること。
・スペースがないなら作ること。

仙台は後半から、氣田亮真に代えて名倉巧を投入。流れをつかみたいところだったが、後半開始早々に、左サイドに移った加藤のボールロストから相手の反撃を招く。相手クロスからのシュートは杉本大地が防いだが、こぼれ球を中野克哉に押しこまれて1-1に追いつかれてしまった。

仙台は勢いに乗る相手を攻めあぐねる時間が続く。65分、ダイナミックな展開から真瀬がこの試合両チーム通じて最初のCKを獲得。だがこのチャンスでは決められなかった。

69分、仙台は皆川と内田を、富樫敬真と石原崇兆に交代。74分には平岡に代えて、佐藤を投入した。この直後のCKは、決められず。仙台が押して、琉球がカウンターで返す展開が色濃くなった。83分に仙台は、加藤から蜂須賀孝治に交代した。

85分、仙台は右サイドのスローインから繋ぎ、最後は富樫が飛びこむ。しかしシュートは上に外れた。90分には左サイドに抜け出した中山がシュート。だがわずかに右へ外れた。90+4分にはカウンターから大ピンチ。だが杉本がスーパーセーブで食い止めた。

90+6分、仙台は粘りの攻撃からCKを獲得。しかしこのチャンスで決められず、直後にホイッスル。1-1の引き分けで、勝点1を積み上げるにとどまった。原崎政人監督は先制後の戦いについて「テンポが上がらず、攻撃のミスや、判断が遅いといったなかで、攻撃に関しては非常に良くなかった」と、攻撃面での不出来を重く見た。2点目が取れなかったこと、攻撃態勢に入ったときのミスから失点したことを、次節までに修正しなければならない。

reported by 板垣晴朗

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