仙蹴塵記

明治安田生命J2第31節 大宮戦・第一報 前半の3失点が響き敗戦。中島元彦と遠藤康が後半得点も、追いつけず

3試合ぶりのホームゲームとなった明治安田生命J2第31節・大宮戦で、ベガルタ仙台は前節から先発メンバーを1人入れ換え。フェリペ・カルドーゾが第18節以来の先発に入った。ゲームキャプテンは平岡康裕が務めた。

4分、仙台は右SB蜂須賀孝治が深く入りこんでクロス。これに左SB内田裕斗が飛びこんだが、ヘディングシュートはバウンドしてGK志村滉にキャッチされた。7分には、中島元彦のパスを受け氣田亮真がドリブルでゴール前へ。しかし志村に止められた。

すると反撃に出た大宮に対し、仙台の守備対応が遅れてしまう。11分、相手CKをクリアしきれず、裏を取られて袴田裕太郎に先制点を取られる。さらに12分、キックオフ直後に隙を見せて、矢島慎也のクロスから河田篤秀にヘディングシュートを決められた。

2失点後に目が覚めたように、仙台は猛攻をしかける。21分、名倉巧が右から切れこんでシュート。これは志村に弾かれた。23分にはクロスを蜂須賀が折り返し、カルドーゾがシュート。これは右に外れた。

仙台のシュートが入らないうちに、ペースは再び大宮へ。仙台は背後を取られる展開が続き、34分にはスライドのズレを突かれて矢島慎をフリーにされ、3点目を決められた。

0-3.あまりにも不甲斐ない内容で仙台は前半を終えることになってしまった。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・こまめにアップダウンすること
・我慢強くボールを動かすこと
・攻撃し続けること
・諦めずに1つずつ返すこと

前半が散々だった仙台は、後半から一気に3選手を交代。カルドーゾ、蜂須賀、氣田に代わり、遠藤康、真瀬拓海、加藤千尋が入った。

後半立ち上がりから仙台は立て続けにセットプレーをもぎ取るなど、攻勢に持ちこむ。59分にゴール正面遠目のFKから中島が直接ゴールを狙ったが、これは上に外れた。それでも64分、相手陣内でボールを拾った中島が思いきり右足を振り抜き、1点を返す。

仙台は67分に名倉から吉野恭平に交代。直後のCKから富樫敬真がヘディングシュートをしたが、これは右に外れた。75分には吉野の横パスを受けフォギーニョがシュート。これは惜しくもゴール左へ。77分には右CKが右に流れたところで加藤が折り返すが、ゴールラインを割ってしまった。

87分、仙台は最後のカードとして富樫に代え皆川佑介を投入。すると89分、中島のクロスを遠藤が頭で決めて1点差にした。猛攻は6分間のアディショナルタイムも続いたが、追いつくまでには至らず。2-3で試合を終えた。

ホームゲームで連敗という失態について、原崎政人監督は試合後「前半の3失点がすべて。私の指導不足なので、次へのトレーニングで構築したい」と責任を背負った。この日も複数得点ができる力を示した一方、仙台は守備の脆さが響いて痛い星を落とした。修正は急務だ。

reported by 板垣晴朗

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