SIGMACLUBweb

森崎和幸物語 第1章

森崎和幸というサッカー選手を考える時、僕は奇妙な感覚に囚われる。

久保竜彦であれば、全く説明不要だった。まず、見てもらえば、多くの人々が彼のプレーに魅了された。スピード、高さ、ダイナミックさ。決まりきったことではなく、何をやるかわからない創造性も持っている。野性味があり、闘志も見えるし、何よりもサッカーをやっているその姿が美しい。

和幸の弟・浩司にしても、その魅力を言うことは難しくない。類い希な技術を彼は、得点をとることに使ってくれるからだ。特に左足の破壊力は今もJ屈指。劇的な場面で彼の左足が炸裂して広島を勝利に導いたことは1度や2度ではない。

(残り 5275文字/全文: 5548文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事

ページ先頭へ