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森崎和幸物語 第18章

 2014年の夏、森保一監督就任以来最大のピンチを、広島は迎えた。

ワールドカップの中断を受け、北海道・室蘭でキャンプを敢行。目的は明白で、攻撃力の向上である。13試合を終わってチーム得点王が塩谷司の5点。1トップ2シャドーは相手の徹底したマークにあい、3人(寿人・石原・高萩)の総ゴール数は7点しかない。彼ら個人の不調というよりもチーム全体の攻撃が手詰まり状態にあった。だからこそ、このキャンプでは徹底して攻撃に比重を置いたトレーニングを重ね、連係・連動をシェイプアップすることを目指したのだが、結果としてはうまくいかない。

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