高萩洋次郎をゼロトップに置いたシステムの破壊力/2008年天皇杯・川崎F戦考察※後編
圧巻のカウンター
後半、川崎FはJ1リーグ2位の真価を見せるべく、猛攻を仕掛けた。だが、佐藤昭大の好セーブを中心に我慢を重ねた。そして57分、再び歓喜が訪れる。
起点は李漢宰(現町田)。本来はボランチの位置でゲームをコントロールできる選手ではあるが、その圧倒的に精度の高い右足を高く評価したペトロヴィッチ監督は彼を右サイドで起用した。決してそのことは彼の本意ではない。だが、本意ではなくても。与えられた場所で精一杯の力を振り絞るのが、李漢宰という情熱家だった。
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