【2018年紫熊の勇士】松本泰志/カズの後継者候補
若者はやっぱり、髪型を重視するのだろう。広島にいた頃の柏木陽介や高萩洋次郎は、見ている側が冷や冷やするような「斬新」な髪型に挑戦していた。槙野智章もそうだった。彼らの前の世代である森崎兄弟も髪を明るくしていたし、若き日の上村健一などはまさにライオン丸のような髪型。最初に彼のその姿を見た時は正直、本当に驚いた。
昨年のルーキー時代も、松本泰志は髪の色を赤に変えていた。真面目中の真面目、そんな空気感を醸しだしていただけに、彼が髪を明るくした時には「えっ、松本くんも」と、1960年代に生まれた人間としてはつい、考えてしまった。古いとは思うが、日本人にもっとも似合うのは黒髪だと思うから。もちろんそれは、個人の感覚にすぎない。高校生じゃないんだから、髪の毛をどうしようが勝手ではある。ただ何度も書くが個人の感覚として、松本泰志には黒髪が似合うとは思っているだけだ。
2018年1月15日に彼と再会した時、ひときわ目を引いたのがやはり髪の毛だった。昔でいうところのマッシュルームカットに近い。マッシュルームカットとは音楽の歴史に名前を深く刻み込むスーパースター、ザ・ビートルズがデビューした当時の髪型で、世界中で大ヒットしたスタイルでもある。もちろん、1998年生まれの彼に、ビートルズを意識する理由はない。
正直、昨年の髪の色の方が、違和感はあった。今年の髪は、意外と似合っているなって感じていた。
でも。
(残り 2153文字/全文: 2757文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
- « 次の記事
- 【2018年紫熊の勇士】吉野恭平/覚悟の強さ
- 前の記事 »
- 【2018年紫熊の勇士】パトリック/得点王を狙う
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ