【2018年紫熊の勇士】吉野恭平/覚悟の強さ
吉野恭平が京都に移籍した理由である「甘ったれた自分を鍛え直すため」という言葉が、成し遂げられたのかどうか。それは、彼自身の2018年が証明してくれる。サッカー選手が表現するべきは言葉ではない。プレーである。パフォーマンスだ。
ただ一方で、吉野は一つの試験に合格して戻ってきたことも明白である。
今、広島が採用している育成法の一つは期限付き移籍の活用だ。有望な選手をあえて外に出し、経験を積むことで成長させて、復帰させる。「人材流出」のリスクが伴うが、それでも出場機会がない状況で「台頭しろ」と強いるよりはよほど、育成に向けての具体的な戦略であるといっていい。まして広島は、関東や関西と違って周りにJ1のクラブがなく、J2にしても岡山・山口・愛媛・讃岐・徳島と、遠方が多い。それでも岡山・山口とはここ最近、トレーニングマッチの回数も増えているが、彼らとの交流にはそれぞれのクラブにとってコストと時間がかかる。実力のあるトレーニングの相手が近くにいないことは、広島だけでなく中国地方のJクラブにとって、悩みの種だ。
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