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【2018年紫熊の勇士】工藤壮人/ストライカー

馬渡和彰のクロスが、少し流れた。GKとDFの間に入ってくることを想定していた工藤壮人は、そこで自分自身の身体に急ブレーキをかける。

シュートはできない。ならば。

足を伸ばしてボールに当てた。転がる先にティーラシンがフリーでいることはわかっていた。

強烈な右足が火を噴き、ゴール。ここから広島のゴールショウが始まった。

馬渡のCKに工藤がヘッドで合わせる。渡大生がボールを浮かしてGKの頭上を抜き、シュートを叩き込むスーパーゴール。シウバがドリブルで切り込み、左足で決めて見せた。そして仕上げは、森島司のサイドチェンジからシウバの左クロスをヘッドで叩き込んだ9番のゴール。仙台戦での3・4本目、いわゆる「控え組」と呼ばれるチームが圧巻の力強さを見せて5得点。いや、チャンスの数でいえば8点とっても不思議ではないほどの力を発揮していた。

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