【2018年紫熊の勇士】森島司/14番ならリスクを負え
14番以外なら、いらない。
いつも曖昧模糊とした答え方をしている森島司が、背番号だけは明確に言い切った。
7番でも8番でも10番でもなく、14番を。
こだわっていた理由は、愛着である。森島司は少年の頃から、14番を背負っていた。自分の番号だと信じてきた。だからこのチームでも14番がほしい。それは理屈ではない。
「もっと若い番号が欲しくない?」
年末、彼に問うた。
「どういうことですか?」
「いや、29番もいいんだけど、一桁とか10番台とか、欲しいんじゃないかなと思って」
「ミカがいいって言ってくれるのなら、14番が欲しいです。そうじゃないんだったら、29のままがいい」
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