【2018紫熊の勇士】工藤壮人/冷静と情熱の狭間で
ユースとのトレーニングマッチでも、工藤壮人は3番手だった。かつて日本代表に選出され、J1で二桁得点を3度。実績の素晴らしさと現状がマッチしていないのは明白だ。
もし、自分だったらと考える。監督からの期待値をはかりつつ、トレーニングを重ねていくのが選手の本音。しかし、この現状ではとても、期待されているとは考えづらいではないか。しかも、間違いなく結果は、与えられた場所で出し続けてきたのだ。
だが、工藤壮人は全力を尽くした。必死にポールを追い、ボールのないところで走り、激しい球際を見せた。4点目となったオウンゴールは、工藤の厳しいプレッシャーから生まれたものだ。
全力。
この言葉ほど、今の工藤に似合うものはない。
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