SIGMACLUBweb

【2018紫熊の勇士】工藤壮人/冷静と情熱の狭間で

ユースとのトレーニングマッチでも、工藤壮人は3番手だった。かつて日本代表に選出され、J1で二桁得点を3度。実績の素晴らしさと現状がマッチしていないのは明白だ。

もし、自分だったらと考える。監督からの期待値をはかりつつ、トレーニングを重ねていくのが選手の本音。しかし、この現状ではとても、期待されているとは考えづらいではないか。しかも、間違いなく結果は、与えられた場所で出し続けてきたのだ。

だが、工藤壮人は全力を尽くした。必死にポールを追い、ボールのないところで走り、激しい球際を見せた。4点目となったオウンゴールは、工藤の厳しいプレッシャーから生まれたものだ。

全力。

この言葉ほど、今の工藤に似合うものはない。

(残り 2630文字/全文: 2933文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ