【2018紫熊の勇士】松本泰志/この程度で満足しない
正直、驚いた。
「松本泰志、いいプレーを見せていたね」
ミックスゾーンで飛びかう評価である。前半のサイドチェンジ。ロングシュート。柏好文の通したスルーパス。
そう。確かに悪くはない。だが、悪くないではダメなのだ。
ルヴァンカップは確かに、若者を育てることが大会の目的の1つである。だから、いい所探しでもいい。だが、リーグ戦は違う。結果1つでクラブの浮沈がかかり、来年の経営基盤が決まり、選手たちの人生や運命が決まる。もっとも重要な大会であり、もっとも結果が必要な大会なのである。その責任感は、19歳だろうが40歳だろうが、変わらない。昨日の名古屋対仙台戦では、彼と同学年のFW深掘隼平が39分で交代させられた。勝利のためには、そういう厳しさが必要となるのがリーグ戦なのである。
繰り返すが、松本のプレーがダメだったわけではない。いいところもあった。可能性も見えた。だがそれは、既にルヴァンカップで見えていたこと。というよりも、カップ戦でのプレーを凌駕しなければ、評価などできないのである。
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