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サッカー記者のカバンの中身(通常編)※無料

今月号の紫熊倶楽部から「サポーターのカバンの中身」をご紹介するコーナーを始めた。

ただ、こういう企画をやっていく以上、僕らの「カバンの中身」もご紹介しないとフェアじゃないかも。そう考えて、僕が取材に持っていくものをご紹介しようと考えた。

左上からご説明しよう。原稿執筆用のMacbook12インチである。2015年に購入したマシンで、256GBのSSDと8GBのメモリを搭載。なんといっても1kgを切った重さと13.1mmという薄さに惹かれて購入した。なにせ僕は、28年にわたるMac信者。マッキントッシュクラシックが発表された時に初めて個人としてMacを購入(会社では既に使っていた)し、そこからはずっと浮気したことはない。カラークラシックやLC520、さらにパワーブックと何台ものマシンを乗り継ぐ。「Appleは潰れる」と言われ続けた時期を耐え忍び、1998年のiMac販売にもすぐに飛びついた。もちろん、今も事務所ではiMacを使っているが、外ではMacbook一択。テキストだけならiPadでもいけるが、Photoshopを外で扱う必要がどうしてもあるので、当面はMacに頑張ってもらわないと。iPad版のPhotoshopもあるが、実用的ではない。

ただ、軽くて美しいMacbookなのだが、最近、問題が発生している。

ごらんのように、returnキーがひび割れてしまっている。

もう何度めか、わからない。僕はキータッチが強く、特にreturnキーには強い力がこもってしまうため、よくこういう現象が起きてしまうのだ。ただAppleの場合、キートップを1つ替えようと思っても、キーボードの全てを取り替ないといけなくなり、そこそこのお金がかかってしまうのだ。アップルケアという保険に入っていた(と思う)のだが、たしか3年が期限だったはず。果たして無償で交換してくれるかどうか。

買い換えという選択肢は今のところない。ただ、次に新しくノートブック型を買う時は、MacbookProを選択しそう。レアケースではあるがPhotoshopやIllustratorを外で使うケースがあり、そうなるとマシンそのもののパワーをあげていく必要があると痛感しているからだ。

Macの隣は電源とコード。そしてその下がiPad9.7インチの最新型。本来はiPadPro9.7インチを持っていたのだがある事情で人に譲り、この新型を購入したというわけだ。

なんといってもApplepencilが使えるのが最大の利点。B5ノートサイズの9.7インチ版は、取材で音声をとりながらメモをとるには最適だ。

上記の動画では、Applepencilの書き心地がわかる。もう、ほとんど手書きと変わらない。このApplepencilによって、iPadは完全にノートとなった。ただ、僕が使っているアプリはこちら。

https://livewell-m.com/entry/notability-review/

録音しながらメモできること。そして、メモをとった後の文字起こし時には、その録音が行われている時のメモをプレビューしてくれる機能も。詳しくは上記のサイトを見ていただきたいが、とにかくこのアプリによって取材のスタイルは完全に変わった。極端な話、iPadとApplepencilがあって、しっかりと充電されていれば取材はできるのだ。

その下にはiPhone7Plusは、説明不要。今はSNSを見るのとカメラ、そしてMacのデザリングでも役だっている。ウルトラギガモンスターの威力は大きく、WIFI環境になくてもDAZNで試合を確認できる。そして双眼鏡。スタンドからピッチで起きている状況を確認するためには必須のアイテムだ。

iPadの横にあるのはAirPods。アップルが発売したコードレスのイヤホンだ。文字起こし時に邪魔なケーブルがないだけでも嬉しい。他のBluetoothイヤホンではなかなか耳なじみがなかったのだが、このAirPodsであれば問題ない。今や必需品である。

その横には、モレスキンのラージタイプ・デイリーカレンダー。昨年まではアナログのノートは持たなかったのですが、スケジュール管理と日記などについては、アナログとデジタル、その両方で進めた方がいいと気づいたので、今年から。モレスキンは書き味がよく、大好きな万年筆との相性も悪くない。ノートとすれば高価ではあるが、手帳として考えれば5000円を切る価格は悪くない。ただ、表紙は堅いもののカバーがないので、そういう意味ではやはり高価かも。

以前、何かで読んだ本で、「仕事用具にはお金をかけよ」という言葉がすごく印象的だった。なぜそうすべきか、その理由も書いてあったが覚えてはいない。ただ、仕事用具に予算をかけていない時期、取材用に100円のノートと100円のボールペンを使っていた時は、自分としては仕事がすごく雑だったような気がする。仕事というのは、存外、そういうものなのかもしれない。質の高いものを使うことで自分の仕事そのものも、このノートにふつわしいものであるべきだ。そういう考え方が必然的に湧いてでくるような気がする。もっとも、かつてヘミングウェイやゴッホが使っていたというこのノートに相応しい仕事ができているかととわれば、まだまだ精進するしかない。

ノートの横にあるのはモバイルwifi。また右端はUSB端子もある電源タップ。これに財布や名刺入れをもって、デイバックにつめて取材にいくのがスタイルだ。もちろん、出張時はまた違うのだが、それは機会を改めてご紹介したい。

 

(了)

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