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【THIS IS FOOTBALL】愛媛FCに見る日本代表の道筋

ミスのないビルドアップ、攻撃時の我慢。千葉和彦のような強みを持つ選手、あるいは考え方が今の日本代表には必要なのかもしれない。

 

サンフレッチェ広島がオフの間も、筆者は仕事である。先週末まではSIGMACLUBの校了。様々な理由でばたついていた。そして昨日は、池田誠剛フィジカルコーチのロングインタピューの原稿を書き上げねばならない。SIGMACLUB掲載用ではなく他の媒体のためではあるが、1時間以上にわたって語ってくれた池田コーチの熱情をどうやって伝えていくか、悩みながら書いていた。

ただ、昨日はどうしても気になるJ2のカードがあった。愛媛対大分。両チームとも最近はチェックできていなかったが、愛媛県松山市にはウチのカメラマンの実家があり、筆者が尊敬する義父母と出会った場所でもある。なくなった義父が愛媛FCをいつも応援していたこともあり、また高萩洋次郎や森脇良太が期限付き移籍で経験を積んだクラブでもあるし、元広島の西岡大輝もプレーしていることもあり、ずっと気になっていたクラブだ。一方の大分は、元広島の片野坂知宏監督がいて、丸谷拓也が見事な活躍でチームの首位快走を牽引している。当然、動向が気になる。

というわけで、原稿を書きつつもDAZN中継でこのカードをチェックすることに。試合開始から首位・大分の攻勢が続き、左サイドのクロスから後藤優介のゴールが決まったかと思ったが判定は後藤のファウル。確かにスローで見ると、ゴール前に飛びこんだ時にクリアしようとしたDFを背中から押しているようには見えた。しかし、それをあのスピードで瞬時に判断した西村雄一主審の判定能力はさすがというしかない。

ただ、いずれにしてもリズムは大分。首位チームと降格圏の21位に沈むチームとの差が如実に表れていた、だが、ここでちょっと不思議な光景が見えた。

愛媛がボールを保持しているのである。

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