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【2018紫熊の勇士】佐々木翔/サイドバックかセンターか

城南FCのFWダ・ウォン・リーはおそらく190センチをはるかに超えていたはずだ。それほどの巨漢に対し、180センチに満たない佐々木翔が堂々と挑み、空中戦でほとんど勝利していた。戦いはサイズではない。技術と駆け引きを駆使し瞬間最高到達地点でサイズをカバーできる肉体があれば、十二分に優位に立てる。そんな事実を佐々木は示した。

広島の19番に自由を完全に奪われたダ・ウォン・リーはラフプレーを連発。後方からスパイクの裏を見せるようなタックルを連発し、広島の選手を転がらせた。それほど苛立たせたのは、佐々木に全く歯が立たなかったからだとみていい。G大阪時代のパトリックを徹底的に押さえ込み、苛立たせて退場に追い込んだ2015年のプレーを彷彿とさせた。

「センターバックでのプレーは楽しませてもらいました」

佐々木は清々しい笑顔を見せる。

(残り 2959文字/全文: 3321文字)

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