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【2018紫熊の戦士】柴崎晃誠&和田拓也/魅惑の右サイド

「いやあ、名古屋のゴールキーパー(ランゲラック)は凄いっすね」

柴崎晃誠がため息まじりにコメントしていると突然、佐藤寿人が乱入してきた。

「いやあ、晃誠はやっぱり凄い。上手かった。技術が高いっすよ」

かつては仲間として、そして今は対戦相手として見ている彼だからこそ、柴崎晃誠の凄みが肌に染みるのだろう。

柴崎は例えば、高萩洋次郎のような誰も想像できないようなアイディアをパスで表現するようなタイプではない。クリエイターというよりもエンジニア。ミリ単位で仕事を全うするスーパー技術者だ。高萩が芸術家であるならば、柴崎はバリバリの理系である。仕事はシンプル。しかし精密さでは人後に落ちない。

いや、実は「技術者」という言葉も正確ではない。職種でいうところの「技術者」は、「設計」や「開発」の分野に軸足が置かれることが多い。たとえばコンピュータをどう動かして目的とする業務を完遂させるかを構築するシステムエンジニアなども技術者ではあるが、クルマの鉄板を設計図どおりに寸分の狂いもなく、それこそミクロンの単位までのこだわりで仕上げる人は、技能者と呼ぶ。家の設計者は技術者で、実際につくる大工さんは技能者だ。そして柴崎は、設計者というよりも大工、名工である。カンナをかけたら、向こうが透けて見えるほどの薄さで削ることができるというタイプの、広島の名工である。

一方、その後ろにいる和田拓也は、名工が気持ちよく仕事をするために働くコーディネーターと言えるだろう。彼自身も上手い。だがそれ以上に、周りの巧さを引き出す動きに長けている。森崎和幸のスタイルを彷彿とさせるサイドバックは、彼の他に果たしているのだろうか。少なくとも、J1のサイドバックの中では名前を示すことはできない。

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