コーチ1年目で優勝も今季限りで次のステップへ。田代有三,セカンドキャリアのその先は?(J論)

SIGMACLUBweb

【コラム】横浜FM戦に向けて、未来に向けて。

本来であれば、森保一日本代表監督の物語の後編を書こうと思っていた。だが広島が、昨日のような試合をしてしまった以上、そんなことを書いてはいられない。その物語は国際Aマッチデーの週で書いてみたいと思う。

さて、広島が今季最多の4失点をくらってしまった。これは昨年7月1日、アウェイでの浦和戦以来の大量失点(3-4)。3点差をつけられたということでいえば、昨年10月21日の対川崎F戦での0-3以来。優勝した年に4失点した例はないが、3点差をつけられたことはある。2015年、クリスティアーノにハットトリックを決められた8月16日の対柏戦(0-3)。連覇を果たした2012年・13年シーズンはないが、1-3というスコアで敗れたことは何度もある。なので、「そういう日もある」と割り切ってもいいとは思う。

2015年の時はやや深刻だった。鹿島に0-1、柏に0-3とホームで連敗。チーム全体になんともいえない疲労感が漂い、ゲームの内容そのものも厳しいものがあった。特にそこまでチームを牽引してきた塩谷司が不調に陥り、柏戦の失点に全て絡んでしまっていた。この試合のレポートに筆者はこう書いている。


どんな負けにも前向きな部分はあり、どんな勝利にも課題はある。塩谷司だけでなく、多くの紫戦士が敗戦に打ちひしがれた日だからこそ、その人生の鉄則を思い浮かべたい。確かに、言い訳無用の敗戦ではあるが、そこに希望を見いだす。それもまた、プロの仕事である。敗戦も、確かに現実。だけど、ここまで結果を残してきたこともまた、現実なのである。


確かにそのとおりなのだが、なかなかそこまで切り替えることは難しい。4失点である。しかもその全てが偶然ではなかった。PKの判定は微妙で、自分がクラブオフィシャルでなかったとしたら違う言葉を使ったかもしれない。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)のJリーグへの導入を来季からでもお願いしたいところだが、それはともかくとして、守備を崩されてピンチを招いた事実は否めない。オズワルド・オリベイラ監督の「阿部勇樹を投入してアンカーを任せ、柏木陽介を前に出す」という采配がズバリと当たった。まさに「魔法使い」だった。

だが、嘆いている場合ではない。現実にはもう、次の試合への準備は始まっている。横浜FMは今節、台風のために試合が中止になっている。つまり、広島よりは遙かにフレッシュな状態で、ホームで待っているわけだ。しかも彼らは再開以降の2試合で10得点と驚異的な得点ラッシュを見せている。ポステコグルー監督の超攻撃的な思想がいよいよ形になり始めたのではないか。そんな恐怖心もある。

横浜FMの現在地についてはまた改めて記述するとして、次節の広島がどう戦うべきか、これからの広島が何を求めるべきかを考えたい。

(残り 1906文字/全文: 3055文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック