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【THIS IS FOOTBALL】2018年を決める2週間が始まる。

清水戦では格の違いを見せ付けていた青山敏弘。「しっかりと我慢する闘いが必要」と今後への想いを語った。

 

陣痛とは、子どもが生まれる前には必ず、襲ってくるものだ。そして出産時の痛みは、痛みへの耐性に劣る男性ならショック死してしまうほどの衝撃だという。

今、広島を襲っているのは、まさに陣痛だ。清水戦ではさらに出産寸前の強烈な痛みだったと言える。胎動というか予感というか、そういうものを感じさせる後半だった。

川崎Fが神戸に勝ち、勝点4差になったことで優勝への道程が厳しくなったことは確かだ。だが、J1の優勝というのは、独走でつかめるほどには甘くはない。昨年、シーズン当初から首位を快走していたのは鹿島であり、第27節時点で2位川崎Fに8ポイント差。第32節時点でも4ポイント差をつけていた。ところが第33節の対柏戦、そして最終節の対磐田戦と連続して引き分け。連勝した川崎Fと勝点で並ばれ、得失点差で上回られて栄冠を失った。2007年の浦和も、残り5試合で鹿島に10ポイント差をつけていたのに、そこから3分2敗と急ブレーキ。最終節は第13節からずっと勝利なく、そこまで年間3勝しかしていなかった横浜FC相手に敗戦。鹿島にJ史上に残る逆転優勝を許した。Jリーグとは何が起きるかわからない。だからこそ怖いし、だからこそ面白い。

内容よりも結果。

よく言われる言葉である。

結果も大事だが、内容を見る必要がある。

これもまた、特にコーチや選手などの現場の人々が口にする言葉だ。

順位を競い合っている以上、結果が何よりも優先されることは当然だ。だが一方で、その結果を出すためには内容をよくしていかないと継続しないことも事実である。それは残り4試合と押し詰まってきたからこそ、さらに重要だ。内容がパックなっているチームは、立て直しがきく。それがないチームは歯止めが利かない。

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