SIGMACLUBweb

【THIS IS FOOTBALL】原点は120%の闘い

清水戦のボール支配率は60%を超えた。試合開始直後からずっと、ほとんどの時間帯で50%以上のポゼッション率。パス総数は清水の倍を数え、成功率は80%を超えた。ペナルティエリアに侵入した回数は清水の約3倍。それでも結果は0-2。枠内シュートも7本放っているのに、ネットを揺らせない。

こういうデータを見ていると、チャンスは確実につくっている。ボール支配率が高いと試合に勝てるというわけではないが、昨年の王者であり現時点での首位チームが川崎Fであること。2012以降の優勝チームでボール支配率が50%を切っているチームが優勝した例がないことを考えても、シーズンを通してポゼッション率が高いチームが覇権を握る。その傾向に疑いはない。だからこそ、今季の広島が46%台のポゼッション率にもかかわらず優勝を争っていることは、やはり異例なこと。チーム予算が中の下というレベルにありながら2012年以降3度のリーグ優勝を果たし、今季も優勝争いを行っているという安定感(昨年を除く)をキープしていることも含め、広島はやはり奇跡的なチームだと言える。

(残り 1842文字/全文: 2306文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ