【サッカー人気4位】ボールを保持して攻める状況に課題。アジ…

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【チームの未来】吉野恭平/来季は中心で

「カズさんに何かあったらいけない」

吉野恭平は走った。トレーニングマッチの松江シティ戦、「もっともスプリントした瞬間だったかもしれない」と彼が言うほど、彼は走った。ラフなプレーで削られた森崎和幸が激高して相手に詰め寄った間に入り、矢面に立った。カズが万が一、乱闘の中に巻き込まれたり警告をもらったりしないように、吉野は走ったのだ。

彼にはそういう「義侠心」がある。最近は意外と醒めた男が多く、仲間がやられていても遠巻きで見ている選手も少なくない。確かに小競り合いの中でケガをしたり、警告をもらってもつまらない。合理的に考えればそうだ。だが、味方がやられそうになった時に助けにいくというのは、チームとしては自然。決して乱闘を進めているわけではないが、戦う男としてはやられっぱなしではつまらない。カズ自身、この時の「削り」に対して「あれで怒らなかったら、サッカー選手としては失格」というほど、熱さを重く考える。だからこそ、吉野の義侠心溢れる「頑張り」に「うれしかった」と素直に喜んだ。

吉野は決して、仲間の不利益に対して黙ってはいない。言うべき時は言う。しかも半端ではない迫力をもって。一方で、仲間に対しても「ダメなものはダメ」と厳しく言う。思い出すのは韓国キャンプの時、筆者が若い選手にインタビューしていた時のことだ。彼は質問に対して、盛んに髪の毛をいじりながら、ボソボソと答えていた。その時、後ろから歩いてきた吉野が「取材の時に髪の毛をいじるな。失礼だろ」と強く戒めたのである。

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