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【チームの未来】川辺駿/得点。

 縦パス。スルー。リターン。

 久しぶりの感覚。思わず笑みがこぼれそうになる。

 前を向いた。相手の寄せ。でも、ペナルティエリアの近くで前を向いた以上、川辺駿に迷いはない。

 ボールを足先でちょっとだけ、動かした。その瞬間、ゴールネットとの間に、一筋の道が見えた。

 これだ。ここに向かって撃てばいい。

 シュートはその道を正確に走った。ゴールキーパーはとれない。

 もともと、川辺駿はゴールができる才能だ。広島ユースの頃は、ここぞという時に得点がとれるエース格に近い存在。磐田でも昨年、4得点。パスもクロスもフリーランニングもできる。だけど、川辺駿という23歳の青年が、他との違いを見せ付けるとすれば、それはやはり、シュートだ。ゴールだ。得点だ。広島ユース時代、相手GKのミスにいち早く反応し、ボールを奪って得点をとり、チームの絶体絶命の危機を救ったこともある。ゲームメイカーもできるセンスを持っているが、ストライカーとしても機能できる才能を持っている。少なくとも少年時代の彼は、そういう存在だった。

 ゴールを陥れるという才能そのものは、もって生まれたもの。後から身につけることは、難しい。

 その才能に期待したのか、城福浩監督がいわきFC戦で彼に与えた役割は、FWだった。ボールを受けにいったり、ティーラシンとの関係性を縦に持っていったりするなど、攻撃の位置取りは自由。指揮官が川辺に求めたのは、最前線で守備のスイッチを入れることと、ゲームメイクに拘泥せず、ここぞという時にゴール前にいくことだ。後者については川辺だけでなく、チーム全体への指示。ただ、視線はきっと、川辺に注がれていたはずである。

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