鹿児島とたこ焼きとTENGA(海江田哲朗)【J論】

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【移籍・復帰】野津田岳人、戻る。

「広島のライバルには絶対に勝ってみせます」

2017年8月13日、ユアテックスタジアム仙台の記者室で声をかけてきた野津田岳人が、はっきりとそう言った。まだ仙台に移籍したばかり。試合に出るかどうかも微妙な時だった。

「頼むよ」

そう返すと野津田は「はいっ」と力強く。

「頑張れよ」

そう言うと、「わかりました」と笑顔に。

その言葉どおり、野津田は仙台で輝いた。8月19日の第23節・新潟戦。1点リードされた状況の66分に投入された野津田は鋭い飛び出しと前線で走り回ってかきまわし、決定的なシュートを放つなど一気に状況を変えた。そして86分、三田啓貴の勝ち越しゴールの起点となり、逆転勝ちに大きな貢献を果たした。言葉どおり、広島の残留争いのライバルを倒してくれた。

この試合で渡邉晋監督の信頼を得た野津田は、そこから11試合連続でスタメン、10試合連続でフル出場を果たす。第24節の対札幌戦は敗れたものの第30節の対清水戦は引き分けで相手に勝点3を与えず、第32節・対大宮戦を迎える。

石原直樹の1トップ下に配置され西村拓真とのシャドーを組んだ野津田は、1点目の起点となり、3点目の三田のゴールもアシスト。走行距離12.462キロは両チームナンバー1で、スプリントも21回と見事といっていい活躍ぶり。この試合で大宮に勝利し、同じ節で広島が神戸に勝った。この結果、前節まで16位と降格圏内にいた広島が15位に浮上し、大宮との差が6ポイントに。第33節、感動的な広島のJ1残留劇に野津田岳人の活躍が直結したと言っていい。

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