【2019年に向けて】荒木隼人/プロとして言い訳はありえない
最初は先頭を走っていた。勢いよく、前へ、前へ。ルーキーとしてのがむしゃらな姿勢は、若さの証明だった。
だが荒木隼人の足は、やがて重くなる。無理もない。サッカー人生で初めての長い移動距離。約8時間に及ぶ長旅は、若さだけで跳ね返されるものではない。まして、吉田サッカー公園では0度に近かった気温が、タイの日向では37.7度。湿度も70%近い状況。これも荒木にとっては初めてだ。肉体に影響を及ぼさないはずもない。22歳とはいえ、人間である。肉体は嘘をつけないし、見栄も張れない。トップを切っていたランニングは、ズルズルと順位を落とした。もちろん、このトレーニングは走る順位を決めるものではなく、200mを1分で走るという強度は低いもの。しかし、それを連続で何度も何度も続けていれば、ペースに差が出てくる。荒木は自分がトップ集団の位置にいれなかったことを悔いているのだ。
「本当に(タイは)暑かった。コンディション的にちょっと(初日は)難しかったですね」
ルーキーは正直な気持ちを吐露した。
「でも結局、そういうところも自分の実力なんです。言い訳にはならないし、したくない」
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