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【ACLプレーオフ】チェンライ・ユナイテッドとはどういうチームか。

「映像を見て、非常に厳しい相手であると確認した」

城福浩監督は、2月19日に行われるACLプレーオフの対戦相手=チェンライ・ユナイテッドについて語った。間違いなく、そのとおりである。

図は、チェンライがACL予選セカンドラウンドでヤンゴン・ユナイテッド(ミャンマー)と闘った時のフォーメーションだ(カタカナ表記は英語の情報から筆者がつけたもの)。フォーメーションは3-1-4-2。ただ広島戦では5バックになることは間違いないだろう。

チェンライはリーグ戦こそ5位に終わったチームだが、カップ戦にはめっぽう強く、昨年の国内カップ戦では2冠を達成。特にFAカップ(日本の天皇杯に相当)では連覇を果たし、昨年はタイの絶対王者(過去11年で7回のリーグ戦優勝)であるブリーラム・ユナイテッドに決勝で勝利しての優勝であり価値は高い。

ブラジル人のサントス・シウバ監督は今年からチェンライ・ユナイテッドの指揮をとるようで、おそらくはまだ手探りでチームをつくっている状況にあるのだろう。また、選手も昨年からは入れ替わっているようで、たとえばタイ代表GKでアジアカップにも出場したチャッチャイ・ブドプロムは移籍。また、かつてムアントンで79試合57得点と大爆発し、2017年は中国リーグで活躍。昨年からチェンライに加入し、12試合9得点と破壊力を見せたクレイトン・シウバはベンチにも入っていない。他にもタイ代表経験のあるディフェンダー=アーテット・ダオサワングや元タイ代表のピヤポン・パーニチャクルの名前もない。広島戦に向けて温存しているのだとすれば、指揮官は相当な勝負師だし、負傷や移籍ならまた違った話になる。

というわけで、メンバーは明確にはわからないが、彼らのやってくることは明確だ。組織だった守備からのカウンターが主軸である。

前半だけ現地の映像を見ることができたのだが、ヤンゴン戦の前半からチェンライの速攻は機能していた。2トップというよりも186センチ・80キロのFWビルをターゲットにして10番の現役タイ代表・シワコーンが自由に動き、そこでできたスペースをインサイドハーフが使う形で、ボールを握ったら素速く縦に出して攻撃を仕掛けたシーンが印象的だった。

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