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【2019年開幕戦にむけて】避けて通れないコンディション問題

果たして、メンバーをどう構成するのか。そこは、大きな課題となる。

チェンライ・ユナイテッドに対する苦戦は想定内ではあるが、120分+PKとはさすがに考えてはいなかったはずだ。開幕当初の中3日であれば連戦も利くという腹づもりも指揮官の中にはあっただろうが、あれほどの緊迫感の中での120分はさすがにダメージは大きい。フィジカル的にもメンタルでも。

特に気になるのは、やはりオーバー30代のメンバーである。ACLプレーオフでプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた柏好文も、決定的なシーンを何度も演出した柴崎晃誠も、試合後はさすがに疲労の表情を浮かべていた。彼ら二人だけでなく、チェンライ・ユナイテッドのエース・ビルを相手に奮戦したルーキーの荒木隼人も後半には疲労の蓄積によるミスも確かに目立った。厳しい寒さも肉体には大きな負担だったはずである。

途中交代の野津田岳人やエミル・サロモンソンはむしろ「試合に出たい」と考えているだろう。チェンライ・ユナイテッド戦ではむしろ、余力を残しているように見えたし、野津田は試合後、交代を余儀なくされた悔しさをあらわにしていた。彼らの起用は問題あるまい。ただ、柏と柴崎をどう起用していくか。意欲の高さから肉体の厳しさをカバーしていくのがプロフェッショナルの性だが、シーズンは長い。このタイミングであまりに負荷をかけすぎると、予期せぬ負傷が待っている可能性もある。思い出すのは2017年、開幕戦での柏好文の負傷だ。

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