【日々、紫熊倶楽部】25年間の日々
モノを書くとは因果な仕事で、自分の人生を時に赤裸々に告白したくなる時がある。
いつもは取材対象、筆者でいえばサッカーに関わる人々ではあるのだが、人の人生や思考、情熱や未来への話を聞き、それを文字に起こす時、どうしても自分自身の中に投影する作業が、自分の中では必要となる。それがずっと、仕事として続く。人の話を聞き、落とし込み、そこを見つめて、文字にする。その繰り返しの中で、時にやりきれなくなる。
いったい、自分の人生とは、何なのか。
人のことを伝える。それが仕事。
では、自分は?
自分という存在は、何なのか?
学生時代に内省型の若者がよく自分に突き付ける質問。
かつて三田誠広という作家が書いた本の題名。
僕って何?
青臭い問題提起を常に自分自身に突き付けてきた。それはサッカーをテーマにした記事を書き始めた1995年から25年間の歳月を過ごす中で、ずっと、ずっと消えることはなかった。
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