【2019紫熊の戦士】松本泰志/13キロ超え連発の男、満足せず。
松本泰志は疲れていた。大分戦後、「ヘトヘトになりました」と苦笑いしていたが、本音だろう。それが代表選手の宿命といえばそれまで。しかし松本自身、リーグ戦でこれだけ連続してプレーしていること自体が初めてだ。厳しいのは当然。
Jリーグ→ミャンマーでのAFC U-22選手権予選(中1日で3試合出場2試合先発)→中3日でJリーグ。彼が吉田サッカー公園に戻ってきたのは28日(木)。この日は紅白戦の日ではあったのだが、彼は3本中1本だけプレーして、あとはゆっくりとジョグするだけ。コーチ陣に聞くと「それは代表だったら仕方がないから」「若いんだからやれる」というコメントが返ってきた。もちろん、本音ではない。
「試合に出てもらわなければ困る」「やってもらわないと困る」
そういう存在になってきたのである、松本泰志は。
本当によく走った。13.52キロ。今季の走行距離ランキングの1位である。ちなみに2位も松本で、C大阪戦の13.49キロだった。どちらも勝利。見事だ。
だが、ちょっと考えてみたい。松本泰志はそもそも、運動量が武器なのか。彼は走れる。プレシーズンでも松本大弥と松本泰志、両松本がランニングメニューでのトップクラスを競っていた。だが、彼の最大の武器は、クオリティであるはずだ。
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