田代有三はなぜオーストラリアでセカンドキャリアをスタートさせたのか?(J論)

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【紫熊戦士たちの物語】野津田岳人/絶対にくさらない

ピシッ。ピシッ。

ボールを蹴る音が曇天の空に響き渡る。

豪快極まりないフォームから、得意としている左足を強烈に振りながら、野津田岳人はシュート練習に取り組んだ。一緒に居残ってやっていた森島司が切り上げてもなお、左足を振り続けた。一心不乱に、一つ一つのボールに想いを込めて。ネットを何度も何度も揺らしても納得せず、蹴って、蹴って、蹴り続けた。21日のトレーニング、最後まで居残ったのは背番号7だった。

(ゲームの中で)どうやってシュートまで持ち込むか、ゴール前までどういう形で持ち込むかとかをイメージしながら打っていました。迫井コーチもいろいろアドバイスをしてくれている。模索しながらやっています」

答えている時の表情をずっと見ていた。

笑顔だった。

それはメディアに対してだけではない。トレーニング中も決して下を向かず、横も向かない。真摯に取り組む姿勢は絶対に崩さないし、居残り練習後も手伝ってくれたスタッフに笑顔で言葉をかわしていた。

「自分の中では、気持ちが吹っ切れているんです」

野津田は言う。

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