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【紫熊戦士たちの物語】さあ、野津田岳人出陣。

明らかに力が入っている。

ずっと続けている練習後のプレースキックトレーニングにしても、今まではほぼ完璧にゴールネットに収めていたのに、昨日のトレーニングではほとんど入らない。PKも外した。野津田岳人らしさが見えないまま、トレーニングは終わった。

力を抜け。

言うのは簡単である。しかし、サッカー選手にとって、サッカーは遊びではない。遊びの感覚が必要でもあるが、基本的には仕事である。しかも、今の広島は明確な競争社会であり、結果を出した男だけが次のチャンスを手にできる。実際、川崎Fとの激闘から中2日という厳しい日程下にあっても、広島はメンバーをほぼ変えない様相。しかし唯一、ここで先発の機運が高まっているのが野津田岳人。この事実を見逃すわけにはいかないし、その意味の重さを彼自身がよくわかっている。

だからこそ、力が入る。

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