SIGMACLUBweb

【紫熊の戦士】東俊希/結果を出す男、出陣

チャンスは、自分で掴みとるものである。

ただ待っていても、チャンスは自分のものとはならない。

しかし、時にサッカー界においては、チャンスが天から降ってくる場合がある。もちろん、そのチャンスを与えられるのは、日頃からいいパフォーマンスを見せていることが必須条件ではある。そういう意味では、やはり自分で掴みとってはいるのだが、しかしいくら頑張っていたところで試合に出られない場合もある。例えばプロ野球では、チームが好調であればメンバーは固定され、控え選手は先発の機会を与えられない。それはサッカーも同じではあるが、一方でこの競技にはカップ戦がある。正直、サッカー界の外から見れば「カップ戦」の存在がわかりにくくさせているのだが、選手たちにとってはまさに「天佑」とも言っていい大きなチャンスだ。

カップ戦は多くの場合、ミッドウイークに行われる。週末にリーグ戦があるため、カップ戦ではメンバーを入れ替える。かつてはカップ戦もリーグ戦も同じメンバーを起用する場合が多かったが、今はいわゆるターンオーバー制をひくチームが増えてきた。このことによって、普段は試合に出ていない選手たちにチャンスが巡ってくることになる。そこで結果を出してジャンプアップしたのが森島司であることは言うまでもない。

東俊希(写真左)も、実はカップ戦で結果を出している選手の1人だ。ACLではホームのメルボルン・ビクトリー戦でゴールを決め、天皇杯・沖縄SV戦でも先制点。昨年の天皇杯でもそうだが、与えられたチャンスは高確率でモノにしている。もし、彼か年代別代表に招集されていなかったら、今の森島と共に東が抜擢されていたかもしれない。それほどの可能性を秘めた19歳なのである。

(残り 774文字/全文: 1487文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ