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【2018紫熊の戦士】川辺駿/プロとして、今はただ広島のために

吉田サッカー公園に突然降ってきたスコールのような大雨は、クラブハウス2階のテラスの屋根すら、無効化した。強い風によって雨がどんどん降り込み、見学していた筆者の身体も濡れた。

その時にふと、なぜか川辺駿のことを考えた。

彼は泣き虫である。いや、泣き虫だった、と言った方が正しいか。広島に復帰した後はまだ、彼の泣き顔は見ていない。記憶にない。かつてはミックスゾーンで、ポロポロと涙を流したこともあった。その彼の涙と雨がリンクしたとすれば、筆者も相当単純である。

(残り 2030文字/全文: 2256文字)

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