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【紫熊の戦士】吉野恭平/能力を活かすために指揮官が考えたこと

最高のリベロになれる資格も、能力もある。そう信じてきたし、今もそう思っている。しかし、目に見える結果が出せない。ACL・鹿島戦ではボランチで出場するも、定着するには至らない。そして吉野恭平は、ベンチからも姿を消した。

試合に自分が出なくても、いや出ている時以上に、結果が出ている。選手として、これほど悔しいものはない。結果が出ていないのならば「オレを出せ」と言える。しかし、負けないチームであれば、監督は基本的にはメンバーを動かさない。それが常識だし、基本的な考え方でもある。苦しい。そこを跳ね返さないといけないという現実も、わかっている。愚痴を言っても始まらないことも理解している。11月4日で25歳になるという年齢は、もはや若手でないことも。

メンバーから外された当初、当然のことではあるが、吉野は沈んでいた。様々な感情が渦まいているようにも見えた。「これじゃいけない」と奮い立たせようとしても、身体がついてきていないようにも見えた。

人間は感情から解き放たれることはできない。どんなに冷静で、論栗的な思考を持っているように見えても、メンタル的に落ちてしまうと身体も思考も、マイナスのメンタルに流される。思考や論理は、いくらでも自分の都合のいいように上書きすることはできるのだ。

もう、難しいのかな。

正直、そう思ったこともある。

しかし、ここ最近の吉野恭平を見ていると、今までとはちょっと違ってきているように見えた。トレーニングで闘志を露わにしているし、闘う意志も見えるようになったし、表情も明るくなった。開き直りというべきか、意識の高まりというべきか。見ている側に感じさせるような雰囲気もあった。

「トレーニング?楽しいですよ」

本音とも強がりともとれる言葉を、最近、聞いた。確かに、トレーニングを見ているかぎり、表情は明るい。

何かがあったのかな。きっかけは見つかったのかな。

それは何か、今のところはわからない。

昨日のトレーニングの後、城福浩監督はこんな言葉を口にした。それは、こちらが吉野について聞く前に、彼の方から語ったことだ。

「吉野恭平の攻撃力を活かすことができれば、最終ラインの競争力はさらにあがる」

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