【THIS IS FOOTBALL】広島は自分たちを見つめる旅を続ける
もちろん、情報戦も大切である。だが、6月以降の広島は、「相手に合わせて」のところを抑えつつ、闘ってきた。すべての「対策」をやっていないわけではない。紅白戦ではサブ組を相手の形むに合わせるし、サブ組は相手の動き方で対峙する。ピッチ上では城福浩監督がホワイトボードで相手のやり方を解説し、それに対してどう闘うべきかを伝授する。
しかし一方で、ミーティングの時間が減った。選手のコメントから相手に対する言及が少なくなり、自分たちがどうするべきかという言葉が数多く出てくるようになった。やるべきことは何か。自分たちは何をどうするべきか。そこに焦点を当てるようになったのだ。
敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。
有名な孫子の兵法である。この言葉は、情報戦の大切さを教えるものではあるが、ここで考えるべきなのは、敵を知ることよりも己を知ることの方が難しいということだ。
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