【THIS IS F00TBALL】スタジアムをきっかけとする回遊性の実現/スタジアムは街づくり
場所が決まり、基本計画の策定作業も本格的になり、そして寄付も順調。いよいよ、スタジアムができる。そんな雰囲気が本当に嬉しい。
ただ、大切なのは「どういうスタジアムをつくるか」だ。中央公園という申し分のない場所にできるとしても、そのスタジアムそのものが感動的でなかったとしたら、何のためにずっとスタジアムを欲してきたか、わからなくなる。もちろん、できてしまえば、メリットと同時にデメリットも見えてくる。それはそれで仕方がないが、城福浩監督の言うように、つくるからには「日本一のスタジアム」とサポーターや広島の人々が喜べる状況にならないと意味がない。
そう考えていた時、興味深い記事が中国新聞に掲載された。「広島サッカー場、多機能化に大半賛同 市が有識者初会合」というタイトルがつけられた今日の朝刊の記事である。特に「なるほど」と考えてしまう箇所を引用してみよう。
「地元の商業、観光関係者からは、本通り商店街方面と中央公園広場を結ぶ歩道が細い地下道になっていることを問題視し、回遊性の向上を求める意見が相次いだ。広島観光コンベンションビューローの北吉孝行専務理事は「ストレスなく回遊できる仕掛けがいる」と強調。道路で分断された中央公園広場と広島城、広島グリーンアリーナをつなぐペデストリアンデッキ(歩行者専用橋)や動く歩道の整備を求めた」
スタジアムは街づくりなどと主張しておきながら、すっかりと欠落していた視点だ。自分自身、猛省したい。
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