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【2020紫熊の戦士】野津田岳人/自分に何ができるのか

リズムを持って、前を向く。グループの先頭に立って、走る、走る。

笑顔は0ではない。しかし、明確に減っている。川辺駿らと談笑する場面もあまり見かけない。

本来、野津田岳人は明るい青年だ。笑顔がかわいい。振る舞いも愛される。だが、プロサッカー選手にとって、そういう個性は副次的なもの。大切なのは、結果である。

昨年、誰もが双手をあげて歓迎した野津田の復帰。「屈辱的2位」や選手たちの移籍に心を傷めたサポーターが、どれほど彼の帰還に歓喜したか。開幕戦、野津田がピッチに立った時、どれほどのサポーターが拍手を贈ったか。

活躍できると信じていた。サポーターも野津田自身も、その未来を疑わなかった。仙台で見せた輝きは、広島での爆発の予兆に過ぎないと感じていた。しかし結果は、17試合出場0得点4アシスト。1シーズンを通して無得点だったのは、ルーキー時代の2012年以来。しかもシーズン後半は、ベンチ入リも難しい状況に陥った。笑顔はほとんどなくなり、サポーターの前に立つ機会も減った。

多くの人が野津田の移籍を予感した。もちろん、彼が広島を離れることは耐え難い。しかし、サッカー選手としての未来を考えると、「試合に出る」ということに勝るモチベーションはないようにも思えた。

しかし、彼は広島で勝負することを決断した。現状から逃げるのではなく、立ち向かうことを決めた。何故、そう決断したのか。その本意はいずれ、ゆっくりと聞きたい。ただ、一つだけ確かなのは、野津田が自分の生まれた故郷・広島を愛し、自らが育ったサンフレッチェ広島というクラブを愛しているという事実だ。だからこそ彼は、このチームで成功を勝ち取りたいと願った。

「去年よりも走り込んできた。ほとんどの時間を広島で過ごし、ずっと身体を動かしてきました」

やらねばならない。決意の1年は、まず自分を追い込むところから、スタートする。その上で、キャンプの入りから存在をアピールし、「自分はここにいる」ということをアピールしないといけない。

では、何を訴えるのか。何ができると証明するのか。

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