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甲府対新潟の壮絶なインファイトマッチが胸にズシリと響いた。

かつて武田信玄と上杉謙信が武将のプライドを賭けて戦った「川中島の戦い」の第4戦、信玄の本陣に謙信が切り込んだと言われる壮絶な決戦を彷彿とさせるような激戦。新潟ユースから流通経済大を経て加入した3年目のストライカー・渡邉新太(新潟)の先制弾。33分・35分と甲府の10番・ドゥドゥが決めて逆転。しかし前半アディショナルタイム、ロングボールから渡邉新太がまたもゴールを決めて2-2。

81分、シルビーニョと本間至恩のコンビネーションから新潟が勝ち越し。二人とも途中出場の選手であり、アルベルト監督の起用がズバリと当たった。だが90+4分、元広島の内田健太が放ったロングスローを金園英学がすらし、太田修介が胸でゴールに押し込んだ。甲府の下部組織で育ち、日体大から甲府に戻ってきた24歳の若者が大仕事をやってのけた。彼も金園も途中出場。やはり交代策が試合を決める大きな鍵となると思わせた好勝負だった。

ふーっ。溜息をついて、試合をきりかえる。愛媛対徳島の四国ダービー。元広島の西岡大輝や期限付き移籍中の長沼洋一・川村拓夢が在籍する愛媛を応援していたのだが、前半終了時で徳島に3点差をつけられており、これは難しいと思って甲府対新潟戦を観戦した。「さて、愛媛は追いあげてくれたかな」と思ってDAZNの映像を見てみると、歓喜に叫ぶ西岡大志の姿が。

えっ。

スコアは4-3。逆転だ。かつて広島がC大阪にくらった「3点差からの逆転」を四国ダービーという大舞台で、愛媛がやってのけた。

0-3となったハーフタイム、川井健太監督(愛媛)は一気に3枚替え。そこで投入された西岡大輝が同点ゴールを叩き込み、川村が逆転弾を呼び込むアタッキングサードでのボール奪取を成功させた。5人交代が許される今季のルールを最大限に活かした川井監督の采配が見事に生きた歴史的逆転劇。そこに広島に関わる選手たちが絡んでいたことに、少なからず誇らしさを抱いた。長沼もPKを獲得するプレーを見せてチームに貢献。ただ、そのPKを防いだ上福元直人(徳島)の奮闘ぶりは、凄まじかった。特に顔をポストに激突させながら決定的なシュートを防いだビッグプレーは、心に深く刻み込まれた。

他にも、試合終了間際に同点に追いついた東京Vや、2点差を追いついた岡山の奮戦と、J2は激戦が連続。サッカーに飢えた選手たちが、ひたむきにボールを追いかけ、戦いに挑む姿は胸が締め付けられた。ただ、このJ2再開戦で最も心に残ったのは、甲府のバックスタンドに掲げられた多数の広告である。本来であればサポーターで埋まるはずのスタンドに、観客が入れられない。ならばと甲府フロントは、そのあいているスペースに広告を並べた。これでもか、これでもかといわんばかりに設置された広告の数々は、まさに圧巻。クラブが地域に愛されている証拠だし、フロントの努力が明快に示されていることで、「戦っているのは選手ばかりではない」と視覚で訴えさせた。後半アディショナルタイムの太田の同点弾は、そういうところから導き出された。そう思っていい風景だった。

さあ、今度はJ1。サンフレッチェ広島はヴィッセル神戸と7月4日、アウェイで対戦する。楽しみすぎる。

 

(了)

 

 

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