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【SIGMACLUBNEWS】最終ラインの構成を考えるPart.4〜櫛引一紀/本領発揮に向けて。

キャンプの頃は、広島のやり方に慣れるために四苦八苦していた。大きなミスをして失点に絡むこともあり、自分のプレーをアピールしたとは言い難かった。経験豊富な選手であるはずなのに、どこか「借りてきた猫」のように縮こまっていた感覚があった。

非常にまじめな男なのである。やるべきことをやっていきたいという意識は強く見えた。ただ、そこにこだわりすぎるように見えて、窮屈そうにプレーしているなという印象もあった。その生真面目さは、ある意味で広島の気風に合っている。しかし、もっと自身のストロングポイントを発揮してほしいなと思っていた。

そんな彼が少しずつ殻を破りつつあるなと感じ始めたのは、中断期間中のトレーニングマッチである。右ストッパーに入ることが多かったが、そこで彼はいいタイミングでポジションをあげ、柔らかいボールタッチからいいクサビのパスを何度も入れていたのだ。

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