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【G大阪戦レポート】14分、浅野雄也の決断。

前半14分、組織で相手を追い込み、浅野雄也の想いきりの良さでボールを奪った。素晴らしいシーンだ。

 

 

選択とは何か。そこを痛切に考えさせられたシーンがある。

G大阪戦、14分の場面である。レアンドロ・ペレイラ、森島司、佐々木翔と連動してG大阪の選手たちにプレッシャーをかける。これはそこでボールを奪いきるというよりも、ボールホルダーに身体を寄せて次のプレーを限定させる「守備の連動」である。そこに浅野雄也も参加した。

G大阪の右サイド、福田湧矢はここでミスをする。おそらくはバックパスで逃げようとしたのだが、そのボールコントロールがうまくいかなかった。それは浅野のプレスの厳しさが故。そして29番はここで勝負をしかけ、グッと身体を寄せた。奪った。一気のカウンターだ。

相手は三浦弦太だけ。ストッパーである高尾瑠は攻撃に参加して戻れない。一方、広島は浅野と、そしてレアンドロ・ペレイラだ。

ここで浅野には二つの選択肢がある。ドリブルでそのまま持ち込み、シュートを狙うか。それともレアンドロ・ペレイラにパスをもらい、自分はスペースに持ちだしてレアンドロ・ペレイラからのリターンを受けるか。

彼ならば、スピードに乗った状況でも左足でスルーパスが出せた。パスを出して走れば、三浦の対応はさらに難しくなったはずだ。あるいは、持ち出してレアンドロ・ペレイラを囮に使い、その奥に走っていたドウグラス・ヴィエイラにパスを出す手もある。

しかし、浅野はシュートを狙った。しかし三浦の素晴らしいカバー。シュートはブロックにあい、ゴールに繋がらなかった。

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