【PRIDE OF HIROSHIMA】レアンドロ・ペレイラ/責任を負う男
彼は呆然と、虚空を見つめていた。結果は1−3。点差ほどの内容に差はなかったが、結果は結果。ゴールキーパーの上からたたき付けたヘッドはスタジアムを驚かせたが、チームを勝利に導けなかったストライカーには、歓喜ではなく空しさしかなかった。
ストライカーは結果責任を負う。他のポジションでストライカーと同じような結果責任を負っているのは、ゴールキーパーくらいだ。つまり、サッカーの勝敗は極端な話、ストライカーとゴールキーパーで決まるといっても過言ではない(あくまで極端な話、である)。だからこそ、勝利につなげるゴールを生み出せなかった時のストライカーは、複雑だ。
レアンドロ・ペレイラは、横浜FM戦で9試合ぶりのゴールを決めた。同点ゴールの時の彼は、これ以上ないほどの嬉しさを表現した。だが、その歓喜は敗戦と共に消え去っていた。責任を肩に感じて、自責を心に打ち付けて。
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