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【PRIDE OF HIROSHIMA】森島司/若き職人

 

愛くるしい表情が目立つだけに、誤解されがちだ。

決して、はしゃぐことが得意ではない。それは、浅野雄也に任せる。

決して、メンタリティは軽くない。責任感は強いし、伝統校の出身らしく挨拶や上下関係はしっかりと整理できている。

森島司は極めて、真面目な青年である。サッカーでも、人生においても。

例えば彼は、柏好文のような「フリーマン」にはならない。広島のシャドーの役割である「サイドのポケットをとる」ことを徹底して考え、そして実行する。

ゴールやアシストといった「数字」がいらないわけではないが、それよりもチームとしての機能性のことを考える。その中で、自分のアイディアを発揮することに長けた選手だ。

10番を背負っていても、決して中村俊輔的な10番ではない。

10番を背負っていなくても「10番」の選手である中村憲剛的な選手でもない。

かつて広島で10番を背負った柏木陽介や髙萩洋次郎、浅野拓磨とも全く違う。

スピードがあり、ドリブルに長け、パスセンスも優れているが、個人で打開するというよりも極めてチームプレーヤーの要素が濃い。

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