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【編集者の日常】取材三昧の10月21日と現場で感じることの大切さ

朝、起床したのは5時くらいか。

公式モバイルサイトに神戸戦試合レビューのPart2を書き、編集してアップ。

最近は試合レビューを分割して書いていて、当然のことながら文字量が増える、

神戸戦は結局3部構成になり、トータルで一万字を超えた。

その分、写真を多くして読みやすくしようとはしているが、それでも文字は多くなってしまう。

文字を少なくして、深みもなくして、あらすじのようなレビューにしてしまえば、それは速く書ける。

しかし、それではせっかく有料で登録してくださる読者の皆さんに、申し訳が立たない。

特に今は試合後のミックスゾーンがなく、選手の声が聞けるのは2人だけ。以前は可能だった試合後の監督囲み取材もできなくなってしまい、そのコメントベースで記事を書くのも難しい状況になってしまった。

見て、感じたことを記事にすればいい。

確かにそのとおりだが、読者が知りたいのは、記者の感じたことだけでなく、選手が何を考えたか。チームとしてどう感じたか。

そのためには、どうしても試合後に選手・監督のコメントをとりたい。

その上でレビューを書きたい。

なので、記事全体のアップ・スピードを少し遅らせているのが現状だ。

Part.1で書けることを書き、Part.2以降でできるだけ、コメントを拾って書く。

そうしたいと思っているのだが、なかなかうまくはいかない。

今節にしても、神戸戦の翌日は安田女子大での講義(ずっと非常勤講師を務めさせてもらっている)があり、クールダウンをしているはずの選手取材はできない。

火曜日はチームがオフ。水曜日は選手の声は聞けるのだが、午後にはサンフレッチェ広島のパートナー企業であるサタケ株式会社の取材が入っていた。

このサタケ(株)という会社は従業員数はか1000人規模だが、実は広島が世界に誇る偉大な歴史と技術を持っている会社である。

創業が1896年と明治時代に遡り、この年に創業者の佐竹利市が日本初の動力精米機を考案。1908年には竪型研削精米機を開発し、現在隆盛を極めている吟醸酒誕生の原動力となった。

吟醸酒は米を極限まで磨きに磨くことによって創られる香り高き酒。日本酒の評価を高めることに役立ったこの種の酒は、精米機の発展なくして考えられない。

サタケは言わば、吟醸酒育ての親と言っていい。

他にも凄い話があるのだが、それはまた、後日。

とにかくサタケ(株)の取材は楽しみだった。

ただ一方で、アポイントに間に合うように行くためには、練習後の取材は当然、制限されてしまう。

特に、選手たちの居残り練習につきあうコーチ陣に話を聞くのは難しい。沢田謙太郎ヘッドコーチや池田誠剛フィジカルコーチに聞きたいことがあったのだが、それは諦めないといけない。

話が聞けたのは東俊希、野上結貴、ドウグラス・ヴィエイラの3人。

東と野上については、試合レビューのためにどうしても聞きたいと思っていた。

(残り 1399文字/全文: 2583文字)

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