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負傷離脱なしで終えられたのが収穫/宮崎キャンプ2021

選手たちの状況をチェックする池田誠剛フィジカルコーチ(右)と亀尾徹メディカルアドバイザー。素晴らしい実績を持つ2人のプロフェッショナルの存在は、チームの要である。

 

宮崎はずっと、サッカーばかりの日々だった。

素走りもない。坂道の駆け上がりもない。サーキットトレーニングも、ダッシュの繰り返しもない。

大丈夫なのか。逆に心配になった。

もちろん、サッカーばかりを見せてもらえるのは、取材者にとってはありがたい。

森保一監督の就任と同時に、広島のキャンプは身体づくりのためのトレーニングとサッカーのトレーニングは、別枠になった。もちろん、身体作りは全てサッカーに繋がっているのだが、選手たちにとっては決して楽しくはない。走ることが大切だとはわかっているが、どうしてボールをもっと蹴ることんができないのか、不安を覚えるものだ。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督時代は、身体づくりもサッカーの中でやろうとした。ボールを使わないトレーニングはほぼ皆無。そのかわり、徹底した実戦の中で走り、身体をぶつけ、戦い抜くことで心肺機能も肉体も強くした。

「サッカーのゲームの中では、全てが鍛えられるんです」

池田誠剛フィジカルコーチの言葉は、かつてのペトロヴィッチ監督がやっていたノウハウは間違いでなかったことを証明した。だが、一方でリスクもあるとも。

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