【サッカー人気3位】秩序と混沌のどちらを求めるか ピッチに…

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松本に8得点の快勝と鮎川峻の台頭/2021年指宿キャンプ2日目

前提として、相手である松本山雅のことを考えないといけない。

外国人選手は昨年、金沢で10得点を記録したルカオが復帰し、GKのゴ・ドンミンも八戸から戻ってきたのだが、他に大きな補強はない。小手川宏基や田中パウロ淳一、表原玄大や浜崎拓磨といった実績組も獲得してはいるし、平川怜や星キョーワンのような有望株も加入しているが、まだまだコンディションがあがっていない。

そして何より、多くの移籍選手を出したことで、チームそのものを1からつくりあげていく段階にあるということ。トレーニングマッチも広島戦がはじめてで、実戦感覚としてはまだまだ。そういうチームとの試合だったということを念頭に置いておかないと、8得点1失点という結果だけにフォーカスしてしまっては本質を見失う。

それでも、チームはしっかりと階段を登っている印象を受けた。4バックにして3試合目、守備の組織は確実に進化している。特に利いているのは、FW鮎川峻の積極的なチェイシングだ。

「シュンの守備は自分たちも助かっている」

青山敏弘も鮎川の成長に目を細める。

「今、もっとも成長している選手。いい守備からのいい攻撃も体現してくれているし、連続して動けるのもシュンの持ち味。続けてくれれば、自分たちも(彼の守備に)ついていける」

4バックにして前線の人数を増やしたのは、もちろん攻撃のためだ。その攻撃の第一歩はいい守備でボールを奪うことからスタートする。それは昨年、永井龍が実践して明確化してくれた。あの時は3-4-2-1で、プレッシャーを連動して前線から掛けるためには前の選手の負担が大きすぎる。このサッカーを選択するのなら、前線の厚みを増やすことは当然のなりゆきだ。

鮎川の連続したプレッシャーをスイッチとする前線からの守備に、松本は間違いなく苦しんだ。ボールを有効に前に運べないし、ボールを握っても縦に出せない。なんとか広島陣内に入ってもその時には広島側は守備の陣形が整っている。

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