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4-3-3のウイングシステムを考察する①

ドウグラス・ヴィエイラの復帰が秒読みとなっている。

彼はまだ今季、1得点しかあげていない。しかし、ボールをおさめる能力の高さ、ポストプレーの正確さ、周りを使って自分も活かす戦術眼の高さは一級品。前からのプレッシャーも精力的で、広島の前線には本来、欠かせない選手である。

彼の復帰を契機として、再び4-3-3 へのトライはあるのか。そこは一つの注目点だ。

本来、フォーメイションとは「チームの戦力を最大化する」ための方便として使われる。選手たちは「4-3-3」とか「4-4-2」とか、試合中に常に意識しているわけではない。ただ、スタートポジションを設定されていることで、自分が戻るべき場所や周りがいるべき場所が明確になる。さらにやるべきプレーのガイドラインにもなりうる。そういう意味では、フォーメイションは重要なツールだ。マニュアルといってもいい。

では、今のフォーメイションである4-4-2が果たして、チーム力を最大化しているのだろうか。結果が出ていない以上、そこは考察する必要はある。もちろん、城福浩監督をはじめとしてチームスタッフは常に考えているわけだが、採用されるかどうかは別として、考察は自由だ。

その考察のベースになる考え方を、指揮官の言葉から設定してみる。

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